秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*



「うーむ。しかしこれでは仕事どころじゃないなぁ」


腕を組んでのんきに言うが、仕事どころじゃないどころですらない。

ここにいるだけでもはや危険だ。


「あーあしょうがないなぁ…」


「なんで不満そうなんです。自分のせいでしょうが」


迷惑被ってんのは俺だと言いたかったが、ぐっと飲み込んだ。


「仕方ない。裏口は極秘になってるから誰もいないだろう。そこから出なさい」


「出てどうするんです?」


「真裕のとこへ帰りたまえ」


「……」


適当だな相変わらず…。

まあいいけど。


「じゃ、遠慮なく」


帰れるってんならすぐ帰るに決まっている。


「達者で…! 達者でな楓くん…!」


「あんたがいなきゃ平和なんだよ」


「はう!?Σ」


最後にぼそっと仕返しをし、夏に一度通った裏口へ向かった。

あの人のことだ。

たぶん、なにかしらの手配はしてあるだろ。


野木さんが待ってるか…野木さんの待っているヘリポートまで車で行くか…だな。


「…真裕の反応、面白そう…」


思わず一人呟いた。