「……」
「く?」
「あら。どったの琥珀たん」
「くう…」
ユウキが出て行ってしーんとなった部屋でぽつんと立っていると、足元に琥珀が。
見ると、餌箱を咥えて一生懸命あたしを見上げて首を傾げていた。
まるでそう!
「ご飯は? ねえご飯は?」
…みたいな感じ!?
「ちょっと待ってねぇ❤梨音ちゃん達と待っててね」
「わんっ!」
言うと、ご飯がもらえることが通じたかのように途端に大喜びする琥珀たん。
その様子に気付いたのか、梨音と紅葉もやってきた。
「はいはいはい…そこで座ってなさい」
いつもご飯を食べるところをびしっと指差して言うと、みんなちょこんと並んで座る。
なんていい子達かしら! しかもこの並んでるとこがまた可愛い❤
「はーい❤」
今日は缶詰を開けた。
やっぱり好きなんだよね。
「そかそか美味しいの❤よかったねぇ。んーよちよち❤」
この子達は食べてるから当然無視なんだけど、あたしはメロメロ~。
横になって同じ目線になりたいとこなんだけど、固い床に横になるのはさすがにちょっとあれなので我慢。
床暖房が入ってるからあったかいけどほら。
「そういう問題じゃねえんだよバカかお前は」……って言われたから…。
三十分くらい説教されたの…。
こあかったよあのときはさ…ふっ。

