この間買った、ゆりかごみたいな可愛いベッド。

今日届いたそれをつんつんつつきながら唇を尖らせた。


「てかユウキいつから行くの? 学校」


「明日ー…」



―ピリリリリリッ



「!」


電話!!


「もしもしかっくん!?」


「はやっΣ」


『お、おう……なんだその勢い…』


「今どこ今どこー?」


『本邸』


「え、はや! もう着いてるの? あり得ない…どんな手使ったの…?」


『それより一、二週間帰れないらしいか…』


「いちにしゅうかん!?」


い……いちにしゅうかん…!?

か、帰れない…?


「……ふっ。行くわ」


『あほかΣ』


だ……だって…。

そんなに離れてたこと、あのときくらいしか…。


無言になってしまったあたしの不安をすぐさま感じ取ったかっくんは、すぐにフォローに回ってくれた。


『仕事のことだってさ…。たった数日だ。電話ならするし、怖くねぇよ。もういなくならないから安心しろ』