「……ほお。これがか」


「そっちはうさぎじゃないかな!?Σ」


なんだよ…何が違うんだよ。

ねずみもくまもうさぎも似たようなもんだろ。


「全然違うわマイダーリン。すべてにおいて違うわマイダーリン。共通点といえば哺乳類ってことくらいだわマイダーリン」


「それだけの共通点がありゃ十分だ」


「なら我々人類も似たようなもんですかΣ」


つーかこんな着ぐるみよりあっちのが要りようじゃねぇか?


「着ぐるみて!!Σ」


「これか? お前の言ってたベッド」


「え? …あ、そう! これこれ❤」


指を指すと飛びついてきた真裕。

ゆりかごみたいなベッドだった。


「これが絶対一個欲しい…❤」


「……じゃあこれと…まあ、着ぐるみくらい買ってくか?」


「だから着ぐるみてΣ……え!? いいの!」


「まああっちのでかいベッドとか…は、部屋を見てからだろ? このくらいのならいいよ」


「じゃーこれも❤メリーコースター」


「だから合体させるなΣ」


遊園地じゃねぇんだよ。


「これなに?」


「哺乳瓶?」


「いるの?」


「……さあ」


俺に聞かれても知らん。