秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*


「くれたのよ。メイリー達が」


余計なもん…!

余計なもん渡しやがってあの野郎…。


「よいしょ…こうかな? こう? …おっ、こうだ!」


たまらず額に手を当ててため息をこぼしていると、納得したような声。

ふと顔を上げてみれば…。


「きゃー❤見て見て! 可愛い? 可愛い?」


腰辺りまである長い茶髪で、先がなんかクルクルしてるものをつけてはしゃぐ真裕の姿。


「ねえねえまお可愛いー?」


相当気に入ったのか、そんなことを聞いてくる。


「…………」

「…可愛くない?」

「い……」

「…?」

「……いや…」

「いや?」

「か…………わいい……けど…」


「きゃーほんと!? うふふふふー❤」


…くそ。

簡単に喜びやがって…。

俺がどんな思いして言ったと思ってんだよ…。


「あとはこの帽子かぶるんだ。可愛いでしょ! これもねー、メイリー達がくれたのよ」

「よかったな…」

「うん❤かっくんはこれね? ますます素敵になっちゃったらどうしようもう❤鼻血噴いて倒れたら、救急車よろしくね」

「絶対嫌だ。俺が恥ずい」

「ひどっ! 愛する妻が倒れたら救急車くらい呼ぼうよ!」

「普通なら呼ぶがそんなんで呼べるかΣ」


大体サングラスつけたくらいでそう変わるとも思えない。

いい意味でも…悪い意味でも。