秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*


後ろ頭をはたかれたかと思うと、半ばあきれ気味のかっくんが一言そう言った。


「なに?」


思わず聞き返すと、ちらりとあたしを見て彼は言った。




「俺もやめるし」




「……」

「……」

「……」



『……ほわっつ?』



…見事、理事長と言葉が被った。




「……えええええ!?」


「はああああ!?」


い、今なんて!? かっくん今なんて!?


「か、かっくん…?」


「理事長。僕もやめさせていただきます。お世話になりました」


「ははは早まっちゃいかん! わ、若い身空でそのよーに自暴自棄になっては…」


「そ、そおよあなたっ。もったいなすぎるわ!?」


二人してあわあわするも、かっくんは至って本気。


「…ほ……本気…?」


まじまじとかっくんを見つめながら聞くと。


「当然」


…そう、答えられた。