…あれ、なんで沈黙?
え?
「お、お子を…?」
「はあ…」
「…?」
「そおですが」
これ? というようにかっくんを指差しながら言うので、頷いた。
他にいない。
結婚してるのに旦那以外の子を身籠るようなことはそうそうないと思う。
「そ……」
「…?」
「それはおめでとう! いやあ! めでたいっ。そうかそうか、それでは仕方がないな。少々寂しいが…うん。これ以上にめでたいことはないのだから問題はないっ」
「え、あ、ありがとうございま…」
「そうかぁ…お子がねぇ…。お腹はまだ目立たないね」
「は? あ、はあ…まだ」
「生まれたら見せてね」
「へ? あ、はい…」
…あれ。
このあたしが押されてる。
このあたしが何も言えない。
この人…! できる…。
―すぱんっ
「あいた」
「俺からも一つ」
「え?」
「ん?」

