必死で笑いをこらえている様子のお兄ちゃんから食事を受け取り、もむもむと口にした。
そおねっ。スープならいけるわ。
「食べないの」
「……本当に、思いつめんなよ?」
「……」
あれ。
かっくん、真剣。
「…なにが?」
「学校のこととか…気にしてんだろ?」
「……ああ、なるほど!」
そっかーそれかー。
なんかもやもやしてると思ったら、それか!
さすがはかっくんだ。
あたしよりあたしのことを分かってる。
「なんかあっても守ってやるよ。だから考えすぎるな?」
「うん…❤」
守ってやるだって…❤
お前のことは、俺が一生守るぜ(キラーン)だって…❤
「そこまでは言ってない」
すてき!!
さすが!!
愛して…。
「お前じゃなく子供の心配してんだよバカ」
「……ふっ。信じていたわ。あなたはそんな人だ…ってね…」
そうよ、そうなのよ。
滅多と甘い言葉を囁いてなどくれないこの男が、お兄ちゃんのいる前でそんなこと言ってくれるはずがないのだわ。
ほら、こう見えて照れ屋だから。

