ともだちってなんだろう





「え?」



思わず聞き返すと、


「うちのクラス、
いじめがあるじゃない?

窮屈な思いさせてるよね。ごめんね」



「そんな、ユリちゃんのせいじゃ…」


ユリちゃんはあたしの言葉に
力強く首を振った。



「違う。
もっと私がしっかりしなきゃ
いけないの。

クラス委員なんだから
まとめられて当然なの」



怖いくらい、まじめな表情。


あたしはあまり
進んでそういうのを
引き受けるタイプではないけれど、

やっぱり、プレッシャーとか
少しはあるんだろうな。




「…ホントはね?
如月さんと仲良くなりたいって人も
多いんだよ」


「じゃあ、どうして…?」


「…それは…」