「カナ おこったぞっ!
    プンプン!!」


なんで こんな人が会長になったのかなんて

分からない。

たぶん 男子のすすめ だろうけど・・・

まー関係ない話っ!

仕事はもうないし、 イライラするから

おいていこーっと!

 ボクがバックを持ち ドアを出ようとした。
        そのとき!

「ちょっとまって! ルカくん!」

こっちへ歩み寄り 歩くたび胸がゆれる






「いかないで!―――――欲しいなっ」









その瞬間 ボクの顔は胸にうずくまっていた。

いい香りがして 心地よかった。



もとから あまり女子が苦手だったボクは一目散に

逃げ出した。


赤面で耳まで真っ赤にしながら、靴箱まで駆けて行った。


胸から離れた時の 顔はさびしげで 少し申し訳なくなるくらいだった。