アキは慌てて起き上がる。

辺りを見回すと林が続く草むらが左右に道を作っていた。

「僕以外にも、誰かいるのか?」

アキは立ち上がり、その草の道を進んだ。


まだ倒れかけている草をかき分けて出た所は小さな小川のほとりだった。