しゃがみ込んで水に触ると思ったより冷たかった。


「よくここで遊んだっけ……」


そんな寂しいことを呟いて顔をあげた。



そしてあるものと目が合った。


「…っ!おお、かみ…!?」


小川を挟むように向こう岸には明らかに大きすぎる、アキよりも大きい白銀の狼がいた。