青い空と青い草原が広がるあいまにアキは立っていた。

今アキの顔に当たる風は変わらずにそこに存在している。



「…また、朝がきた」



何度発した言葉だろうか。

聞き飽きすぎて涙も出ない。

それでもまだ立ち続けている自分はきっと心まで麻痺してしまったのだろう。


アキは岩に乗せていた片足を下ろしてその場に座り込んだ。