目の前にいる中川さんの笑顔がすごく眩しい。


こんなキラキラした笑顔、


なんで私なんかに向けてるの?



「もしかして、嫌…かな?」



中川さんの表情は、そう言うと同時に曇った。



「うっううん!全然…!」


私は咄嗟に答えていた。


すると、中川さんの表情はまたパァッと明るくなった。



「よかったぁ!………小路ちゃんっ!」



「梨衣……ちゃん。」



「うーん…呼び捨てでもいいのになぁ。まぁいいや!アドレス教えてー!」



私はそれから、梨衣ちゃんとアドレス交換をした。



私の電話帳が、増えた。