紫頼ちゃんがすごく怒ってる…。
こんな紫頼ちゃん、
初めて見たけど、


私のことを心配してくれてるんだよね。
すごく嬉しいな…。


でも、そろそろ誤解を解かないと、
都川くんがかわいそうだよね…(苦笑)


「紫頼ちゃん!あの、都川くんは悪くないの。私が勝手に泣いちゃっただけだから…」


紫頼ちゃんは、都川くんの胸ぐらを掴んでいた手を放し、私の所へ来た。


「ほんとに?!夏陽を庇ってるんじゃないの?」


「ううん。ほんとだよ。」


私が首を振って言うと、
紫頼ちゃんは私の頭を撫でた。