「うぉぉぉぉぉぉぉん!見捨てんといて!」

なぜか関西弁の山下くん。


「見捨てねっつの。まぁ、昨日は紫頼のファインプレーのおかげだわ。サンキュ、紫頼。」

「いいってことよ。親友が幸せになったことだしね。」

「うわぁぁぁぁぁ!夏陽は俺より紫頼の方が好きなんだぁぁぁぁぁぁぁ!」

うずくまって泣き出す山下くん。


「まぁ、それはそうかもな。」

「当たり前でしょ。私が山下以下なんてありえないから。」


相変わらずクール…。


「でも、まぁ紫頼も小路には勝てないかな。俺の一番は小路だし。」

そう言って肩を抱き寄せられた私は、固まるしかなかった。

は、恥ずかしい…!


「結局のろけか!世の中、リア充だけが幸せになるようにできてんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「「「「山下、がんばれよ。」」」」


クラスのみんなから励まされる山下くんなのでした。





おわり