…早く、行こう。 この男、嫌いだ。 置き終わった僕は、 「……ありがとです。」 とだけ言って、猛ダッシュで準備室から逃げ出した。 後ろでなにか叫んでいたようだけど、んなもの知ったこっちゃない。 美術室に着いた時には、僕の額にうっすらと汗の玉が浮かんでいた。 運動しなすぎ、僕。 息を整え、美術室へ入った。