放課後、学校を出たとき、兄が車で迎えに来ていた。






高級車だからみんなが注目する。






「紗夢、乗れ。」



「…。」






私は素直に従った。






「紗夢、ホテル行くか。」





ニコッと笑う兄が怖い。






私は目を逸らし、頷いた。






助けて…。






私は窓の外を見つめた。






また抱かれる。






実の兄に…。