氷狼―コオリオオカミ―を探して

「頭をスッキリさせたかったんだ。思ったより受験勉強ってこたえるよね」


翔くんは目に見えてホッとしたようだった。


「あんまり思い詰めるなよ。浪人するくらいどうってことないさ」


「何よぉ、あたしは浪人決定?」


「違うのか?」


「言ってなさいよ」


あたしは翔くんの肩を叩いて、先に歩きだした。


「どこ行くんだ?」


「帰るの!」


翔くんはあたしの後ろを歩いて来る。


「せっかく出て来たんだから、コーヒーでも飲んで行かないか?」


あたしはクルッと振り向いて、翔くんの横へ行き彼と腕を組んだ。


「賛成」