キケンなモトカレ《君を壊したい》



キッチンから、ジャー、と

水の流れる音がする。


「…うっ…、うう…、ひっく…」


リビングで一人、座ったまま

動けなくなっていた。


溢れる涙が、止まらない。


誠也にもう、会えなくなる。

彼の目的が、復讐でも、遊びでも、

何でも良かった。


私は……あなたに気付いてほしくて

毎日カフェに通いつめたの……。


優しいあなたなら、

きっと私を見つけて

話しかけてくれる。


………自分の事しか、

考えてなかった。