キケンなモトカレ《君を壊したい》


「はい、美沙」

誠也の声に彼を見る。

先ほど買ったネックレスを

私の首にそっとかける。


え…、これ……。


「うん、可愛いよ。

……さ、行こうか」


そう言って、彼はフワリと笑い

また私の手を取ってしっかりと繋ぐと

ゆっくり歩き出した。


……泣かないって、決めたばかりなのに。


もう、前が見えなくなるほどに

涙が溢れている。


私は…、笑ってサヨナラすら

誠也にしてあげられないのね。