俺がそんな事を考えていると 突然、美沙の身体が離れて 俺を両手で押してきた。 「美沙…」 「…ごめんなさい、私…。 誠也の言う通りだわ…。 あなたを、裏切っておいて… 今更、……おかしいわよね。 分かった。 もう、本当にこれで終わりにするわ。 もう、一生あなたの前には 現れないわ。 …許して…、なんてもう思わない。 だけど………ありがとう。 誠也に出会えて、良かった」