キケンなモトカレ《君を壊したい》


窓にぶつかる雨粒の勢いがどんどん強くなる。


赤い傘は動く気配を見せずに

一定の場所に佇んだままだ。


……風邪を引くだろ。


きっと彼女の細い身体は雨に濡れて滴っているだろう。


……すぐに駆け寄って

抱き締めたくなる。


だけど、俺はそんな思いを振り払い、

仕事に没頭した。