彼はクスッと魅惑的に笑うと
「良かった」
と呟いた。
―――――
「美沙?どうしたの、
あまり食べないね。
中華はダメだったかな。
それともまたダイエット?
必要ないよ、細いから」
中華料理でもイタリアンでも、関係ない。
こうしてまた誠也と一緒に過ごせる事が、
ただ、嬉しくて胸がいっぱいなの。
「ねえ、誠也。
朝まで、帰りたくないって言ったら
……どうする?」
彼は酢豚を口に入れて
モグモグしながら私を見ている。
「………」
「誠也?」
「…どうする、って…。
どうもしないよ?
俺には朋恵がいるし…。
また、冗談言って俺をからかって。
そんなイタズラしてないでちゃんと食べろよ」

