……ふと、時計に目を向けた俺は、やりかけの案件を思い出し そろそろ事務所に戻らないと、と思い 身体を起こした。 「美沙、俺、一旦会社に戻るから、 まだ、ここにいても……」 そこまで言いかけて彼女を見ると 美沙は泣き出しそうな顔をして 俺の手をキュッと握りしめてきた。