「じゃあ…、行くね。 ありがとう。 ……………さよなら…」 翌朝。 玄関で笑いながら彼女は言った。 「うん。……元気でな」 「うん。誠也も。 幸せにね」 「ああ」 そっと唇を重ねる。 こうしていると、これからも一緒にいられる様な そんな気がする。 パタン。 ―――玄関の扉が締まると 堪えていた思いが 一気に溢れ出し 呼吸が苦しくなる…。 俺は顔を両手で覆い 泣きながら、壁にもたれた。