キケンなモトカレ《君を壊したい》



美沙を思うままに抱き締めながら

俺は泣きたいくらいの喪失感に

これからは苦しむのかと

ボンヤリ考えていた。



美沙を再び俺のものに出来るなら

あの可愛い笑顔を毎日見られるのなら

………何だってする。




剛志の事なんか、もうどうでもいい……。


この二年間、彼女も俺以上にきっと苦しんできただろう。




出来る事なら、その苦しみを

側で見守りながら

全て引き受けたい。



久しぶりに彼女に触れた俺は

ただ一度抱き合うだけで

こんなに、今までの思いが

逆流する事に

ただ、驚いていた。