「…誕生日なんて、大っ嫌い」 ポツリと呟いた言葉は誰にも聞かれることなく、教室中のざわついた声にかき消された。 どんなにあらがったって、時は、過ぎていく。 少しずつ。 でも、確実に。 永遠なんて、ない。 あたしはずっと前から、それを知っている。