ハギの言葉が、また途切れた。

・・・・沈黙。

電話の沈黙は、なんだか気持ちを不安にさせる。

顔を見たい。

顔を見て話さなきゃ、気持ちが全部届かない気がする。

今、ハギの顔が見たい!!

「ねぇ、ハギ?」

『チィちゃん』

話し出した私の声を遮る。

また、少しの沈黙。

『・・・逢いたい』

涙が出た。

なんでだろう?

嬉しいのとも悲しいのとも違う。

私の中にある言葉では、表現できない?

「私も!!顔・・が・・・見・・たい」

もぅ、ちゃんと話せないくらい、涙がとまらない。

「ハギ~・・・」

『泣かないでよ。俺、近くに居るよ』

「え?」

『チィちゃんちの庭からは、星が綺麗に見えるねぇ』

私は、外に駆け出してた。