☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト

太陽が昇るのを、見ながら、奥底に隠していたコトを思い出す。

思い出すたびに、涙がでちゃうイヤナコトなのに、今はなんだか穏やかな気持ち。

私の頭を優しく撫でてくれてる、ハギの手温かさのおかげなのかな?

「もう、4年前になるかな・・・」

いつの間にかに、話し始めてた。

私が21歳の夏。

それまで4年間付き合っていた人との同棲が決まった。

勿論、お互いの両親に挨拶を済ませ、結婚前提で。

彼は不規則な仕事だったから、部屋を決めるのも、家財を買い揃えるのも、全部私がひとりでやったんだ。

部屋が整っていよいよ、明日が入居っていう夜。

『・・・やっぱり、母さんから離れられない』

私は、明日から使うために食器を洗ってた。

気に入って買ったペアのグラス。

入居した日に、二人で乾杯しようねって、買ったグラス。

・・・・割れちゃった。

『でも、ここに住むことは了解済みだよね?お母さんも、カズも』

そこは私の実家に近い場所で、彼の家までは2時間くらいかかった。

だから、最初に全部話し合いをしたのに。

『なんか、今になって怖くなってきて・・・』

信じられなかった。

訳がわからなくなってきて、涙が止まらなかった。

私、あんなに頑張ったのに。

今までしてきたこと、全部を否定されたような気分。

『私とお母さんと、どっちが大切?』

聞いちゃいけないことだと思った。

そんなの比べるものじゃないって、私自身が思ってることだから。

でも、そんな心配もいらなかった。

それは、即答だった。

『母さん』