☆恋愛革命☆ずっと一緒に居たいヒト

海まで続く田舎道は、夜中のせいもあってガラガラ。

あっという間に、目的地に着いてしまった。

もっと、みんなで話してても良かったな。

そうすれば、もっと名前を呼んでもらえたのに・・・

「じゃぁ、朝までオヤスミ~」

到着すると、ここまでずっと運転してきたクロちゃんはあっという間に眠ってしまった。

「・・・じゃ、オレも」

田代君まで。

仕方ない、私も・・・と思ったその時。

ガラガラと後部座席のドアが開いた。

「つまんないから、行こう!」

車を降りながら、ニカッと笑った。

「うん!!」

思いがけない、二人きり。

どうしようもなく、ドキドキ。

私の顔は、これから出てくる太陽にさえ負けないくらい、きっと真っ赤。

夜で良かった。

「真っ暗だ~!何も見えねぇ・・・気をつけてね」

そして、何気なく、なんの前触れもなく

私の左手は、大きな右手に包まれていた。