???「あら、こんなところに人とは珍しいですね」

零「あ、あなた達は?」

ラル「私たちはこの神社に住む者です。私はラル。
   前世はドラゴン。この狐の従者です」
???「おい、ラルこの狐とは何だ?」

ラル「いいじゃないですか別に」

藍「まったく。まあいい、俺は三狐神 藍。
  前世は三狐神。藍と呼んでくれ」


自己紹介を終えた藍は倒れていた体をゆっくり起き上がらせた。


零(ドラゴン?神?珍しい前世がこんな近くにいたなんて・・・。)

藍「で、お前は誰?」

零「あ、僕は氷室 零と言います」

ラル「どうしてこんなところに?」

零「み、道に迷ってしまって」

藍「なにしにきたんだ?」

零「いや、暇つぶしに来たんですけど」

藍「珍しいな。こんなところに暇つぶしに来るなんて。最近はこの山を気味
悪がってなかなか人が来なかったんだよ」

ラル「まぁ、こんなところに住むあなたがおかしいですけどね」

藍「都会は嫌いなんだよ。人が多いし、暑いし、うるさいし。だからここに住んだんだよ。人なんてまったく来ないし、静かだしな」

零「へぇ~」

ラル「こんなところでもなんですし中に入ったらどうです?」

藍「ああ、そうするか。ほら零も来な」

零「は、はいっ」