「…あは。ごめんね!」
適当に笑って誤魔化そうとすると
佐伯は深いため息をついた。
…あ、あたしのせいだあ~~!!
「あっ、じゃあ…日向くん……?バイバイ!」
八崎くんは却下だったし日向くんでいいよね!
勝手に自己決定してあたしは佐伯と一緒に
職員室へ向かった。
もうほとんどの生徒は部活か下校をしていて
校舎は静かだった。
「そういえばさ相原って
日向と仲良かったっけ?」
「えっ?…んー、仲良いっていうか…
まあ今日初めて喋ったし」
「そうなんだ。
なんか意外な組み合わせ」
と佐伯は少し笑った。
「意外って何さ…
…っていうか佐伯だって日向くんと名前で呼ぶ仲なの?」
