50センチ先の君に伝えたいこと


「…~~っ!」

何もいい返せなくて

あたしは下唇を噛み締めた。


「…っあははは、やっぱり面白い」

「バカにしてるよね?」
だってかなり笑ってますよね!?

しかも吹き出し加減で!

「いや、小さくて面白いから」


…小さくては余計だ。


そんな時

「おーい、くそチビ」


振り向けばドアの所にダルそうに

よかかっている佐伯がいた。


「あ、佐伯。どうしたの?」


「は?お前学級委員だろ
遅いから呼びに来たんだけど」


…学級委員……?


あ!職員室行かなきゃなんだった!

「忘れてたあ~!!」

「もー、本当にしっかりしてくれよな」