「あ、あのっ…」 挨拶をした直後隣のプリンの男の子に 声をかけた。 「あ、学級委員」 …学級委員って……。 「いや、学級委員じゃなくて… その…プリンありがとうございました」 「あー、別にいいよ」 「あのお金…」 お金はやっぱりちゃんとしとかないとね そう思ってあたしは鞄から財布を取り出した 「金とかいらないから」 「や、駄目悪いから…」 「いーのいーの」 そう言ってプリンの男の子は あたしの財布を押し返した。