不良狼と兎姫


ある日、執事に聞いてみた。

「ねぇ、庶民の高校に進学してみたい。」

私は、小4だった。

「あ…はい。姫様が仰せになるのであれば。」

と、ちょっとだけ「?」を浮かばせながらも

にこっ…っと笑った。

「でも、まずは中学校ですね。姫様の頭なら簡単すぎて、つまらないと思いますが。」

「じゃあ、行きたくない。」

私は、わがままを言う。