不良狼と兎姫


「藍琉っ!…藍琉っ……俺ッ!!!」

「うんっ…うん…何??」

自然と、抱きしめる強さが強くなる。






「好き……」







そういって、凪は振り向いた。

余裕の無い顔だった。



「な……ぎ…?」

「好きだ…どうしようもなく…」

眉根を寄せて苦しそうな掠れた声を出した。