不良狼と兎姫



「木下……藍琉。」


私の名前を呼んだ君。

久し振りに、名前を呼ばれた気がするから。


私も、呼んでみた。
「高城…凪…」

君が泣きそうな顔をしたのを、見逃さなかった。

そっか、この人も寂しかったのか。