彼×××彼女



気にしないでって言われてもなあ…



「ここスペースつくったからどうぞ」



ガサガサと乱暴に用紙をかき集めて黒川が誘導する。



有難うと小さく呟き、即席スペースへ腰をおろした。


今更だけど、初の男子部屋に妙に緊張する。



逆に黒川は普段どうり淡々とした様子でグラスにお茶を注いでいた。