少し震える指先で、インターホンを鳴らす。 ピンポーン―― 「……」 出ない。 もう一度… ピンポーン――… しばらくして、ガチャガチャと鍵をあける音がして 「ええ!!」 目を見開いた黒川が目の前に現れた。