「私はクールだなんて思わないけど…むしろ意地悪……」 途中までいいかけて、黒川にデコピンされたから口をつぐむ。 「むしろ優しいから」 「水やり引き受けてくれたところが?」 「そうそう」 「ジュース奢るはめになったけどね」 再びビシッとデコピンされて、やっぱり黒川は意地悪そうに笑ってて 一週間目の水やり当番は、いつもより黒川と会話がはずんで終わった。