彼×××彼女




そう、まさしくそこだ。


黒川といえば、いつも一人でいるし友達らしき存在を全く見たことがない。


発表とか、必要な場合での発言しか聞いたことがないし…


「でも黒川ってひそかに人気あるんだよ」


「ええ!!」


繭の言葉に動揺してしまった。意地悪に笑う黒川の顔が頭にうかぶ。


「ど、どこが!?」


「んー。まあ、顔もさっぱりした好青年ふうだし…クールな感じ?」


「ない!絶対ない!」