「はい、どーぞ」 冷たいコーラの缶を渡すと、無言で微笑み手にとるなりプシュッと空けた。 ゴクゴクと喉を鳴らす黒川の首元が汗で濡れてる。 陽射しでキラキラ輝いてるみたいだ。 「タオル使う?」 おずおず差し出したタオルをゆったり手で押し返しながら 「大丈夫、ふいてもまだ出るし」 黒川はニッと笑ってみせた。