彼×××彼女



「んー…じゃあ俺は南校舎やるから相田さんは北校舎で」


「あ、うん。分かった」


黒川は嫌々な表情しつつも、淡々と役割分担をつげ南校舎側へと歩いていった。


(先生、二人仲良くはいかなさそうです…)



北校舎へ向かいながら、私は一人になれたことにホッとすると同時に少し先生を憐れんだ。


私達に水やりを命じた先生の意図が全く無駄だったからだ。