「で、何で僕が?」


明らか不機嫌な声で黒川が問う。


「黒川は夢というか、目標をしっかり持ってるだろ?だから相田にもわけてやれ」

「はい?」

「とにかく二人で親睦を深めろ。黒川に影響されて相田も自分をしっかり持てるかもしれない」


何だ何だ。
その安易な計画は…


「つまり僕は相田さんのとばっちり…」

「クラスで一人だけ白紙だぞ?な、相田?クラスメートを救うのがまたクラスメートの役目だ」

「で、僕が犠牲に…」


白熱する先生に黒川の刺々しい呟きがところどころチャチャをいれた。


ああ、もう…どうしてこんな。
いや、私が白紙で出したのが悪いけどだからって…