面白い、司の焦る顔が笑える。





真面目で何に対しても一生懸命な司。





愛子ママに一番愛されていた。





それはまぁ、愛子ママと一緒にいた時間が長い訳だから仕方ない。





司は親にゴミのように捨てられた。





愛子ママの存在がなければ、司はかなり荒れていたと思う。





愛子ママが亡くなった時、司は泣かなかった。





必死に絶えていた。





司が俺たちに、《愛子ママに負けないように俺がおまえたちを守る。》





司泣いてくれ!





そんなに我慢するなよ。





俺は司を本当の兄だと思ってる。





俺には本当の家族がいる。




たけど、家族から見放され、暴走族になった俺を拾ってくれたのが、愛子ママ。




本当の母親にも抱き締められた事がなかったのに、愛子ママが、《今日から亮太は私の家族。》そう言って、ギュって抱き締めてくれた。