私は産婦人科に行き検査を受ける事にした。





司が一緒に行くと言うので、車椅子に司を乗せ産婦人科に向かう。





私と司の後ろを亮太が着いて来た。





亮太は納得がいかないと、ずっとブツブツ言ってる。




後から佑真と源之助と、郁也も来る。





妊娠の不安より、みんなの怒った顔が目に浮かび、足を止めた。





「夢子まだ具合悪いのか?」




違うよ、妊娠だったらみんなになんて話そう。





「夢子は何も考えなくていい、あいつらには俺から話す。大丈夫だから心配するな。」





でも、みんなを裏切っていた事には変わりない。





「夢子が不安になってたら、お腹の赤ちゃんが可哀想だろ。俺は夢子が妊娠して嬉しい。俺が生きて行く新たな希望になる。夢子と子供の為に俺は生きて行く。」





「うん、ごめんね司。私が強くならなきゃ駄目なのに、私泣いてばかりだね。」




後ろから亮太の声が聞こえた。





「おまえら狡いわ、俺たちに何も言わせない気だな。ほんとへこむ。」





ごめん、亮太がいるのを忘れていた。