「夢子俺の足はどうなったんだよ。もしかして片足がないとか?嘘だろ。」





ごめん、司、両足がないの。




「夢子、泣いてたら分からないだろ!もういい亮太を呼べよ。」





「夢子から聞きたくない、亮太を呼んでくれ!」






亮太が病室に戻って来た。




「亮太、俺の足はどうなってる?片足がないのか?」




「生きる為には、両足を切断するしかなかった。」





「亮太、何ふざけてるんだよ、両足がない。夢子本当なのか?」





私が頷くと、司が亮太を睨む。





「おまえ、何ふざけてんだよ。人の足勝手に切りやがって、夢子を一人占めしたバツか。俺を虐めて楽しんでんだろ。」





司、違うの落ち着いて!





司を抱き締めようとすると、その手を払われた。





「一人にしてくれ!」





司の叫び声が病室に響いた。





司、ごめん。