「亮太は愛子ママが好きだったんだね。」





私をそっと抱き締める、亮太の手が震えていた。





「俺の親は、愛子ママだけだ。夢子とずっと一緒にいたい。司には渡さない。」




亮太には、本当の親がいると聞いた。





亮太も、沢山辛い思いをして来たんだね。





亮太の頭を優しくなぜた。




亮太は、私に母の温もりを求めているように思う。





昼食は亮太が作った、ボンゴレを食べた。





私の大好物、ちょっと食べ過ぎた。





片付けをしようと、流しまで食器を運ぶ。





お皿でも洗うかな?と思った私は、スポンジに洗剤をつけて、皿を持った瞬間手を滑らせた。





不味いと思った時はもう遅く、床に皿を叩きつけ、見事に皿が飛び散った。





又やってしまった。





「夢子動かないで、足から血が出てる。」





飛び散った、皿の破片が足にあたったようだ。





血は駄目、血見たら私は倒れるからね。





そのまま気を失った。