小説家橘夢子と5人のイタズラ王子

ようやくみんなが部屋から出て行った。





疲れた、なんか一年分の力を使い切った気がする。





司の声が聞きたい。





あ、電話だ。





【司、ごめんね、今どこ?】





【泣いてるか心配になった。大丈夫か?】





【泣いてないから心配しないで、司を苦しめてごめん。司に恋を教えてなんて、バカな事言ったのは間違いだった。】





【バカな事なんかじゃない。俺を好きになってほしい、たけど、今はみんなを刺激したくない。】





司は弟思いのいいヤツだ。





【無理しないでね、私は大丈夫だから、今まで通りにする。】





【それは無理、夢子の特別になりたい。】





思わずうん、言いそうになった。





私も司の特別になりたい。




でも口にするのは止めた。




これ以上、司を苦しめてはいけない。